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「The combination of stella influences日本語版」あとがき 06“The combination of stella influences Japanese version” Afterword 06

量子力学/最先端宇宙論と「コスモバイオロジー」

 Ebertinが亡くなったのは1988年だ。そこから比べて現代では、「星がもたらす人間への影響」が、量子力学や最先端宇宙論の進展により、実のところ、多少なりとも物理学的に説明できるようになってきている。Ebertinや、本書にも名前が出ているMichel Gauquelinなどが今生きていたら、間違いなく量子力学と最先端宇宙論を占星術に取り入れたことだろう。

 最後に、コスモバイオロジーを志すみなさんへ簡単に、現代最先端宇宙論から考察した酒井日香の「仮説」をお話したい。まさにここに、「サインとはなんのシンボルだったのか」「ハウスとはなんのシンボルだったのか」を、解き明かす重大な可能性があるように思う。

 ひとつは「宇宙背景マイクロ波放射(CMB)」だ。占星術は本書でもそうなのだが、やたらと「度数」にこだわる。そして3次元空間の星々を、無理やり「紙」の平面に投影している。この条件を二つともみたす物理現象が実は「宇宙背景マイクロ波放射(CMB)」なのだった。

 本書導入部でも12星座は経絡と関係がある、と書かれていたが、なんとも奇妙なことに、「宇宙背景マイクロ波放射(CMB)」は、その考えにイメージがとてもよく似ているのだ。

 そしてもう一つ。

 この「宇宙背景マイクロ波放射(CMB)」から導き出された脅威の先端宇宙論が「ADS/CFT対応」というものである。占星術がもし、カルマや、避けがたい運命を多少なりとも反映して、わたしたちのたましいが本当に輪廻転生を繰り返しているなら、たましいの情報がどこかに保存されていなくてはならない。宇宙背景マイクロ波放射(CMB)研究から自然に導き出された仮説であるADS/CFT対応は、なんと、その情報はブラックホールの二次元平面に保存されている可能性を指し示している。

 もしこの仮説がただしいのならば、なるほど、中世のオカルティストたちは、このことを肌で感じ取っていて、それを占星術や、タロットや、易、風水、カバラなどなど——。さまざまな占いの暗号に込めたのだと考えることができる。同時に、占星術や、あまたの占いの「わけわからなさ」も、少し理解できてくると同時に、それであるならば占いはもう「広告宣伝ツールだ」とか、「感性の星詠み」だとかのんきなことは言っていられなくなるのではあるまいか。

あとがき 07

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